明医研では一年を通じて研修医、医学部生、看護学生等の研修受入れを行っています。
今般、以下の研修医の先生が明医研において1か月の研修を行われました。
ご所属 | さいたま市立病院 |
お名前 | 朝倉 尭先生 |
研修期間 | 2018年10月1~10月31日 |
明医研医局医師と朝倉先生を囲んで
<朝倉先生より研修感想を頂戴しました>
■1か月の研修を終えて
市立病院からの地域医療枠で、一か月間明医研で研修させて頂き、市中病院と地域のクリニックの間における流れを意識できたことが非常に良かったと思います。
市中病院からの慢性期管理の移行、あるいは逆に症状の増悪によって精査とより集中的加療のため、入院させるといった相互の橋渡しを目の当たりにし、双方どちらも欠けてはならない機関であると認識できました。
明医研での研修を経て、印象的だったのは病院で与えられる医療と出来る限り近いものを自宅で提供していることであり、その質を支えているものは多職種連携が織り成すチーム医療でした。
往診は勿論、訪問看護、リハビリ、薬局がそれぞれ介入し、実際に訪問し、様々な視点や角度から患者さんの情報を収集し、サポートしていく医療の在り方を学べたと思います。又、外来では普段行っている救急外来とは異なり、より経時的要素を意識し、患者さんが気軽に通える様な診療スタイルを経験し、微力ながら実践させていただきました。
入院との大きな違いの一つとして、介護している家族の力が非常に大きなウエイトを占めていることが挙げられます。それぞれの家族の介護力に見合った介入を考え、多職種でデザインし、患者だけでなく、その周囲の人も支えられる医療の形を経験できました。
病院に戻った後も、特に退院後の生活を意識した医療を心掛けていきたいと思います。