パルシステム埼玉で在宅医療にかかる講演を行いました

11月8日(水)にパルシステム埼玉(くらし福祉委員会・家族福祉テーマグループ)からのご依頼をいただき、中根晴幸理事長がパルシステム組合員を対象に、在宅医療に関する講演を行いました。今回のテーマは「ファイナルステージに関わる在宅医療~現役医師に教わるその人らしい在宅療養とは~」と題して、90分の講義、30分間の質疑応答を行いました。

■講演概要

・主催:パルシステム埼玉(家族福祉テーマグループ)

・テーマ:ファイナルステージに関わる在宅医療

 ~現役医師に教わるその人らしい在宅療養とは~

・日時:11月8日(水) 10:00~12:00(2時間) 

・場所:ぱる★てらす3階 多目的室 (さいたま市浦和区)

・参加者:パルシステム組合員(約20名) 

・講師:医療法人明医研理事長/ハーモニークリニック院長 中根晴幸

一般的には「終末期」「ターミナルステージ」「エンドステージ」など、様々な表現がありますが、中根医師は「ファイナルステージ」という表現をよく用いています。誰もが迎える人生の最終段階について、医療者のみならず、患者さん・ご家族の立場も大切にする観点から、呼び方一つにしても哲学をもって扱っています。

疾病から看取りまでの期間は人それぞれですが、いずれも患者さんの苦悩を和らげ、充実して心ゆく日々をサポートするのが医療者の使命です。ぞして、在宅医療を通じて患者さん・ご家族と我々医療者がこのファイナルステージという大切な期間をシェアいただいているとの想いについての説明とともに本日の講義がスタートしました。

 

次に、みなさんの関心が高い在宅医療の実態について、中根医師が携わった症例を多数の写真を交えて紹介しました。

 ・90代後半のお母様の介護を行う70代後半の娘さんのケース

 ・在宅医療により充実したフォローアップができた長期にわたる療養支援のケース

 ・神経難病(ALS)の症状経過と人工呼吸器装着や栄養管理のケース

 ・妻と幼い子を残し若年性がんで他界された在宅緩和ケアのケース など

総合診療医が在宅医療に関わり、患者さん・ご家族の側に立ち、温かい看取り、尊厳ある看取りが実践できたファイナルステージについて解説しました。

当日の講義の様子は明医研Facebookでもご紹介しています。ぜひ「いいね」を押して下さい!

 

今回ご参加された方には、ご自身が大きな疾患を経験され療養を続けられている方、まさに今ご家族の療養・介護を行っている方などもおり、講演の内容をメモにとったり、何度も頷いたりと真剣に聴講されていた姿がとても印象的でした。

質疑応答では、「家で過ごせることがどれだけ安楽であることか」といった体験談が寄せられたり、在宅医療の課題を抱えた方から個別なケースについて医師から助言を受けたい内容が活発に寄せられました。いずれのご質問も実際に在宅医療を必要としたときにどこに相談すれば良いのか対応に苦慮しているご様子もうかがえました。この度の講演が、少しでも参加者の方の今後の選択の一助となれれば幸甚です。

 

なお、明医研では、在宅医療・在宅療養にかかる幅広いご相談を以下で受け付けていますので、是非ご利用ください。

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