中心静脈栄養(IVHまたはTPN)とは

在宅中心静脈栄養(IVH)とは

在宅中心静脈栄養は、食事が口から摂れない患者さんや体力低下を防ぐ必要のある患者さんの為に有効な治療法です。高カロリーの栄養輸液を体内の中心に近い太い静脈から継続的に入れる方法です。通常の腕の細い血管の点滴とは違い、太い静脈からのため血管を刺激しないで苦痛なく必要な栄養分を補えます。
以前は在宅管理では難しいとされていましたが、医師・訪問看護・薬局とのチーム医療を組むことにより安全なIVH管理が可能となりました。

通常は鎖骨下から血管に点滴の管を20cm前後挿入し固定します。
通常の点滴のようにその都度針を刺したり抜いたりする必要がありません

在宅中心静脈栄養(IVH)の特徴

  • 入院と同じ状態で栄養管理ができる
  • 手足が自由に動かせる
  • 点滴休止のときはチューブから外せる
  • 家族の負担が少ない
  • 点滴の必要がなくなってもカテーテルを留置しておくことが可能で、いつでも再開できる

患者様の声

  • 食欲が出てきて体力がついてきた
  • 薬の効きが良くなった
  • 床ずれが改善した
  • 生活機能が向上した
  • 先生の許可がでたので無理せず好きなものを自分のペースで食べられた

Q&A

Q1. 高齢の家族にも管理できますか?
A . はい。IVH開始時に看護師がご自宅に伺い説明しながら実際にやってみます。困った事があればご連絡ください。
Q2. 全く口から水分や食事が摂れません。点滴だけで大丈夫でしょうか?
A. はい。水分・栄養すべてIVHのみで管理可能です。
Q3. IVH開始したら、もう口からは食べられないのでしょうか
A. いいえ。栄養の補助的なIVHの場合、食事を摂ることができます。回復したら食事のみに切り替えることもできます。
Q4. お風呂に入れますか
A. はい。訪問看護をご利用の場合、訪問看護師が入浴時のアドバイスやお手伝いをいたします。
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