病院医療を助け、生活の場の療養を支える医療
1992年浦和市立病院(現・さいたま市立病院)に地域の開放病床としての役割である地域医療支援病棟「さくらそう病棟」が開設されました。中根晴幸医師は、当病棟の管理医師として設立に参画。
その後、中根医師は「さくらそう病棟」の支援機能を最大限活用できる地域の継続医療の拠点として、在宅医療の要になる「24時間対応の訪問看護ステーション」を併設したハーモニークリニックを1995年に開設しました。
基幹病院と連携した在宅医療の需要が増す中、2000年にはさらに南区にも、訪問看護ステーションとデュエット内科クリニックの在宅医療ユニットを開設しています。以来、「地域のかかりつけ医」として、チームで行う外来診療と在宅医療体制を整えた医療機関として活動しています。
近年の高齢化の進展や治療・管理への対応の増加と長期化も進む中、退院後も病気と共に過ごされる方への対応が求められています。これらの例においても、私たちが頼れる身近なパートナーとして、在宅における医学的管理を行い、地域医療の基盤としての責任を担っています。
さいたま市内にある多くの急性期基幹病院や大学病院、都内・県内病院からの紹介患者も多く、他医療機関との密接なネットワークと確かな信頼関係を構築し、地域医療を支えています。
医療・ケアに対する想い
医療法人明医研前理事長 中根晴幸
「明医研に集う医師は、このチーム医療に共感し、共に質の高い医療の提供に向けて未来を歩む良き仲間です」
総合診療は「地域のかかりつけ医」に最も求められている医療であり、大きな責任を伴う医療です。多くの医師、看護、介護スタッフ等と共にチームで総合診療をさらに磨きあげて、今後も地域に貢献していきます。
医療依存度の高い症例に限らず、高齢に伴う生活能力低下への支援、多くの患者さんが望む穏やかな最終章(ファイナルステージ)への支援なども含め、在宅医療・ケア領域には多種多様なニーズがあります。これらのニーズに応え最終的に自宅での療養を支えるのは、地域で住民の健康を支えているクリニックの役目となります。
開設当初からの地域の患者さんだけでなく、その子供の世代、さらには孫の代まで通院いただき、明医研もこの地域と共に育ってきました。これからも地域の人々の健康を守り、苦悩を和らげることに努め、人々の心ゆく日々を支えて、現在と未来の世代に貢献していきます。