なるほど健康講座

『神経内科診療の充実に向けて』

中根晴幸理事長

患者さんとして特に訴えを気兼ねなく聞いてもらいたい神経内科領域の診療には、優しく余裕のある配慮が不可欠です。このたび新規就任された岡安裕之先生は聖路加国際病院の神経内科部長を長年務めた臨床家で、正義感の強い、バランスのとれた聡明さがあり、問題解決力に優れています。
そんな彼に感心した最近のできごと。神経難病の70代A女さん、認知症、リウマチを合併し、処方が多く服薬も大変です。院長として薬を整理し本人にもご家族にも安心していただけるよう工夫を重ね、今般、神経内科の処方調節を岡安先生にお願いしました。隣の診察室、よく聞こえます。
先生「ああこの薬のんだら具合悪い感じがするの?それなら止めておきましょう」
家人「大丈夫なんですか、先生。この薬のせいか解らないと思うんですが…」
先生「ああ、症状が悪くなるようならまた戻せばいいんですよ。しばらく止めても心配ありませんから…」と、柔軟で合理的な説明でした。

岡安先生が神経内科の新しい軸として診療に参加してくれたことは、地域にとっても、この領域に精通している大和先生たちにも頼れる力になることと思います。

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